国産素材のこだわりマスク　プレミアム　＃014　新しい季節

新型ウイルス対応の生地を使っています

2021年春の新作「新しい季節」は、新型ウイルス対応ガーゼを使って制作したマスクです。

新型ウイルス対応ガーゼの概要

生地のメーカーさんによると、2020年10月に日本繊維製品品質技術センターにて抗ウイルス性試験の結果が出ています。概要は以下のとおりです。

・生地にウイルスが付着しても、2時間後には99.9％減少
・洗濯しても効果の低下は見られない

試験のレポートも見せていただきました。内容は私のほうからは公開できないため概要をご紹介しています。

使われている薬品が高価なこと、そして試験料も高額とのことで、生地はなかなか高価です。
そのためマスクの制作コストも少しかかってしまいました。品質は確かです。

丈夫な3層仕立てにしました

新型ウイルス対応ガーゼには薬品が使われており、肌に直接触れるのはあまり推奨されないとのことで、表地と裏地を合わせて3層構造のマスクに仕上げました。

表は播州織

表地は播州織、綿50％・ポリエステル50％です。

播州織（ばんしゅうおり）とは…
兵庫県の北播磨地域で生産されている綿織物です。先に糸を染めてから柄が織られる（先染：さきぞめといいます）ので色落ちしにくいのが特徴です。チェック柄やストライプ柄が代表的で、シャツやハンカチなどに多く使われています。
染めた糸を組み合わせて織られているので表情があります。品質が高く、海外有名ブランドでも多く使用されています。

今回使用した播州織の生地は、適度な厚みがあり上質な雰囲気です。
生地に風合いがあるので、1点1点、微妙に表情が違うように見えます。

しわになりにくく、綿100％よりも乾きが早いという特徴があります。
作り手としても縫いやすく扱いやすいので気に入っています。

裏はオーガニックコットン

裏地は国産のオーガニックコットン（綿100％）です。
やわらかく肌触りがよいため快適です。
抗菌・防臭加工が施してあります。

中に新型ウイルス対応ガーゼ

表地と裏地の間に新型ウイルス対応ガーゼを挟んでいます。
播州織（表）＋新型ウイルス対応ガーゼ（中）＋オーガニックコットン（裏）という構造になっています。

3枚の生地をしっかり縫い合わせていますので、より丈夫で立体的な形を保ってくれます。

新型ウイルス対応ガーゼはどんな感じ？

新型ウイルス対応ガーゼ自体には薬品のにおいを感じます。※感じ方には個人差があります
制作前に一度水洗いをしていますが、お手元に届いたら念のため一度洗濯をしてからお使いください。

花粉症（アレルギー）の方にこのマスクを試してもらったところ、独特な薬っぽいにおいがある、洗ったら気にならなくなった、息苦しさなどは特に感じない、との感想でした。

使いやすいグレンチェック柄

今回はグレンチェックの生地を使いました。
グレンチェックはイギリスの伝統的なチェック柄です。
スーツやジャケットにも多く使われる柄なので、仕事服にもよく合います。

色は、グレンチェックの基本・白黒パターンと、薄いグレーを用意しています。
クラシックで落ち着いた雰囲気があり、合わせやすく使いやすいです。

人に会うお仕事の方に

打合せや会議などで人に会うときは、換気されていても気になるものです。

また、年齢が上がるほどリスクが高いと言われており心配もあります。
このマスクは、高齢のご両親に贈られる方もいらっしゃいます。

少しでも不安が少なくなるよう、お役に立てたらと思っています。

余談ですが、制作していて、縦横が交わるチェック柄から「人々が行き交う様子」を思い浮かべました。
気軽に人と会えない時期ですが、こんなときだからこその出会いもあります。
新しい季節へ一歩。進んでいきましょう。

※マスクは感染（侵入）を完全に予防するものではありません。ご了承くださいませ。

色違いの新しい季節（白）はこちらです　＞